(´・ω・`)ショボンヌの独白

ショボンヌ党員No.10 の独白

ショボンヌ老子:第50章(貴生)

万物は「道」から産まれ出て生を受け、「道」に入り戻って死を迎えます。10人のうち3人は生きるのに向いた人がいます。10人のうち3人は生きるのにあまり向いてない人です。生きるのに向いてるのに死の世界へ向かってしまう人も10人のうち3人います。これは、生きることに執着しすぎてしまうからなんです。
聞くところによると、よく生きる人は歩いていても猛獣に出会うことがなく、軍に入ってもえらい目にあわないそうです。猛牛もツノを振るいようがなく、トラもツメをかけようがなく、兵も刃を刺しようがないとか。これは、その人に死の入る余地がないからなんです。
(蛇足)
生まれながらに長寿の資質を持った人もいれば、病気等で若くして亡くなる人もいます。老子的には、たかが数十年寿命の違いがあってもたいしたことじゃない、そーゆーもんだから気にするな、みたいな立場のようです。じたばたしなくても長寿の人は生きるし、早死にする人は死ぬと。つまりこの章のキモは、生や死なんてものは「道」から生まれ出た状態か「道」に戻った状態かだけのことなので、そんなに大げさに考えなくていいよ、ということかと思います。自分は生きるのに向いてない3人に入ってるんだろうなーって落ち込むところではありません。
ただ気をつけないといけないのは、人為的に必要以上に生に執着したり、逆に死に執着したりするのは苦しみを増やすだけですよということです。今はたまたま生きてるんだからちゃんと生きればよし、死ぬときが来ればちゃんと死ねばよし、ってところでしょうか。シンプルなもんどすね。